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プレカット打合せ

実施設計中のH邸、
木造プレカット図をもとに、再打合せをしました。
プレカット図作成者からの質問点など、
ひとつひとつ、解決していく作業。
結構、時間があっと言う間に過ぎていきます。


木造の「プレカット」とは、あらかじめ工場などで
土台、柱、梁など主要な構造材などをきざむことです。
従来はその作業は、大工さんが設計図をもとにしていたことで、
とても時間と手間のかかる作業でした。
現在はプレカット採用率が高くなって、
現場での作業を減らし、効率よく上棟ができます。

さびしいことですが、
大工さんによる仕口や継手の加工がいらなくなったため、
そのような技術をもった大工さんも減ってくることでしょう。
プレカットされた材料は、プラモデルのように、
誰でも組上げることができるくらいになっているのです。

でも、プレカット工場で(というかそのシステムで)は、細かな部分で
不可能なこともあります。

私達は、あらゆることを形にしていきます。
ハウスメーカーでは、規格やマニュアルがあるので、規格外の事はできません。
お施主さんへもその理由で不可能である旨を
「残念ながら〜」と説明をすることでしょう。
それで、皆さん納得されるのでしょうか。
あるハウスメーカーで「平屋はできない。」と言われた、、、
と相談を受けたことがあります。
さすがに、それにはびっくり。ですが。

私達はお施主さんと話しをしながら、決めていったものを
形にしていきますから、「できない」ことがほとんどなく、
というか、「できる」ように努力していきます。

プレカットのシステムでは、不可能な事があるため、
全てお任せにしてしまうと、プレカットのラインにのるもの、
やり易いものしか出来上がってこなくなってしまうでしょう。
できる限りこちらの意向に添ってもえるように、私達の意図を伝える事で、
お施主さんに「残念ながら〜」ということがないようにしています。
by barakan-a | 2007-10-05 23:58 | 設 計 | Trackback | Comments(0)