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できるだけ早く、、、

今回の震災で、県内の損壊家屋が4万8000棟とのこと。

新規物件を進める傍ら、改修工事のお仕事です。
震災直後にご相談をうけた、損壊のある住宅。
できるだけ早く、、、_d0086022_3102258.jpg

瓦が崩れたり、特に2階の損傷が大きく、
現在は外側からブルーシートで応急処置をしてある状態。
2階床も傾いています。
梁の状態が見えませんが、おそらく補修も必要と考えられました。
今後も安全に住み続ける為に、2階を取払い、1階に新たに屋根をかけ、
屋根材についても瓦から鉄板葺きとする方向になりました。
お子さんたちは既に巣立たれ、平屋でも広さは充分ということで、
このような減築という方法になりました。
昭和54年の建築ですので、現在の耐震基準では足りない分の筋交いも
足していきます。

大地震の揺れで不安定になった2階をとって、軽い屋根にすることで、
安心を得られると思います。

なるべく早く工事にとりかかって、完了したいところです。
震災の影響で一時かなりの品薄だった合板など、
ほとんど揃うようになってきたようですが、
ルーフィング(屋根の下地のシート)が不足してるとのこと。

今でもここに住んでらっしゃるので、何とか早く、、、と。

地域的に、損壊の建物が多く、揺れが大きかったのでしょう。
応急処置のブルーシートがとても目立つ地域です。
大きくわけて、「全壊」「半壊」「一部損壊」。
こちらの住宅は損傷部分が14%と判断され
「一部損壊」扱いになったそうです。



津波の甚大な被害のあった東北にくらべれば、
少ない被害なのかもしれませんが、
県内でも、安全安心を取戻すにはまだ時間がかかりそうです。
by barakan-a | 2011-05-12 23:07 | 設 計 | Trackback | Comments(0)